【雪の日の屋根工事が危険だから、屋根の種類にこだわってみよう】

雪の多い地域に住む方にとって、屋根の雪下ろしは危険を伴う作業になります。
しかしそれは、雪の日に屋根工事をする業者にとっても同じことです。
落雪によるトラブルも心配になります。
雪の日に様々な悩みが出るため、無落雪屋根へのリフォームを考えてみるのもアリです。
積雪地帯で広まっている屋根工事です。

■雪の日の危険性

雪の日に屋根工事をするとなると、どんな危険があるのでしょうか。
例えば、雪によって足が取られてしまうことです。
滑ってしまい、運が悪ければ屋根から滑り落ちることもありますし、
腰を強打したり、ついた手を捻ってしまうこともあります。
また、雪の日だからこそ、工事そのものが進まないこともあります。
積雪によって作業を中断しなければなりません。
屋根塗装となるなら、塗料も乾かないでしょう。
さらに、道具などを屋根に置いて作業しているなら、道具が滑り落ちる可能性も生じてしまいます。
だからこそ、雪の日には屋根工事は延期するのが望ましいでしょう。

■雪の日に対応した屋根

屋根工事のリフォームとして、豪雪地帯では屋根の種類に着目し、無落雪屋根にリフォームするのも手の内です。
雪の心配のない春から秋口までの間に屋根工事を終わらせることで、屋根に雪が積もることなく、
塗装や修理・修繕ができます。
この場合の相場は約100万円ほどからです。
屋根材、施工範囲や規模によってリフォーム費用は変動しやすいので、業者に相談しましょう。
ちなみに、玄関前や庭への落雪に悩まされることもなくなりますし、
雪下ろししなくても済むように配慮ができるため、雪の日の屋根工事前の準備も少なく済みます。
無落雪屋根へのリフォームでは、スノーダクト方式の屋根工事ができます。
これは、屋根中央に設置したダクトに向かい、屋根が緩く傾斜した構造で、
雪の日でも雪が下に落ちる心配はなくなるでしょうし、雪解け水も危険性が高いものの、
ダクトを通って排水されるのでこの種類へ工事するケースは増えています。
他にも、屋根が平らとなるフラットルーフ方式のリフォームも流行りです。
わずかに傾斜を付けることで、雪解け水を下へ流してくれます。
もちろん、豪雪地帯ではなく、雪が降ることが少ない地域でも、経年劣化した状態の屋根のままにしておくと、
雨漏りをしてしまうこともあります。
屋根の形状を変えることを考えなくとも、補修などの工事をしておけば、雨漏りも回避できるでしょう。

■屋根からの落雪の危険性を職人が考える

雨の日の屋根工事は、一般に三角屋根などの上で行われます。
そうなると、足場も不安定ですし、積雪があると、ちょっとの振動で崩落が起きて一気に落雪する危険性もあります。
職人さんは命綱で落下しないでしょうが、塊になった雪が通行人や車に当たる危険性があります。
職人によっては、屋根の上で雪を溶かすことのできる薬剤などを用いたり、
屋根の雪下ろしをしてからの作業を徹底しています。
また、屋根の下に通行人がいないか、モノがないかをしっかり確認しながら工事を行い、
トラブル回避に繋げています。
職人さんが使っている装備なども、滑り止めがついていたり、寒さなどを緩和できるモノだったりします。
作業する職人さんの体調も考慮しなければならず、できるなら、雪解けを待ってからの工事が望ましいでしょう。

このように、雪の日に工事をするとなると、トラブルが起こる可能性も高まるため、
スケジュールや天候を考えて、施行日が決まります。
職人さんの健康問題もありますから、家主の都合だけで進めるのはナンセンスです。
しっかり、計画を立て、安心、安全の施行を依頼しましょう。